展示会に出品したり、観賞用に正装したりするときに、鉢の表面にきれいな水苔を置きますが、下記のように黒い粒で化粧する方法があります。昔は土を焼いてワラ灰などで黒くした「京土」を使いましたが今では中々手に入りません。代わりに富士砂や粘土を焼いて小さな粒にしたものを使います。下で使ったものは園芸用のセラミック粒で植え込み材料に混ぜたり、土壌改良に使用するもので湿らせると黒くツヤが出て、植え込んだおもとを引き立たせます。

  よくできた「愛玉殿 」植え替え前の状態。 上苔が汚れて首元も少し露出して格好悪いですが、正装すると見違えるようになります。
 
  鉢の大きさとおもとの正面を整え、植え込んだ直後の状態。
砂はやや少なめにして、カーボンマルチを少し混ぜておくと良いでしょう。
 
  水苔はできるだけ白くて柔らかいものを用意し、茎が目立たないものを使用します。
水苔には房に向きがあるので水につけて向きを揃えるのもポイント! 
 
 おもとの首回りに水苔を巻いていきます。
2本使用し、1本目は隙間ができないように堅めに巻いて安定させ、2本目で丸く整えます。
 
 水苔を巻き終えた状態。茎が目立つ場合は房だけ足して整えても良いでしょう。
ここで一度水をかけて丸く整えておくのもポイントです。
 
 カーボンマルチを置いていきます。縦長だったり形のいびつなものは取り除いていきます。
 
 カーボンマルチを置いた状態。まだ白っぽくて感じが出ていませんね。
ばらけた粒や覗いている砂を取り除き、たっぷりと水分を吸収させておきます。
 
 コテで表面を押さえて形を整えたら完成!おもとの葉芸が浮き出てくるように感じられます。
霧吹きなどで頻繁に水を含ませておいた方が、展示の時に見栄えが良くなります。
 
 このように首回りの水苔を縦に並べる化粧方法もあります。
 展示会はせっかくの晴れ舞台ですから、きれいにしてあげるのも楽しみの一つですね。
 品種は「白妙」
 
 
この化粧用の粒は下記で販売。
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